頭の中にある怨み猫の物語を、気が向いた時に漏らしてみようと思います。


 灰色の街があった。
 通りには鉄と油とサビの臭いが漂い、空は煙突から立ち上がる煙で日の光が差し込む事はほとんど無い街。
 毎日決まった時間に、ニンゲンは労働にでかけ、そして帰宅する。
 彼らには活気などかけらも無く、死人のような無表情な顔で決められた事を決められた時間、繰り返すだけ。
 街にはノラ猫が多かった。どんよりした活気の無い街の中で、ノラ猫達だけは妙に元気だった。
 気ままに散歩を楽しみ、わずかな日の光を見つけては居眠りし、縄張り争いも耐えない。ノラ猫達だけが生命力を感じさせている。
 常識のある生活をしている人間が見たなら、この街ではノラ猫達だけが浮いた存在に見えてしまうだろう。
 なぜなら、この街で命を持つ存在は、彼らノラ猫達だけだったから。

 

怨み猫誕生までのお話
なんとなくイメージを伝えたかったので
怨み猫が誕生するまでのお話を書きました。
でも続きを書く予定はありません。ゴメンナサイ。


 

灰色の街
 灰色の街は、数百年前から存在し進化してきた“死者の記憶”を借りて構成された街です。どういう経緯でこの世界が生まれたのかはまだ謎。
 今は様々な建造物が建ち並んでいますが、静かで活気はありません。
 魂が柔軟な“猫”が時々生きたまま迷い込んでしまうので、街には多くの猫が棲んでいます。
 日が差す事はあまり無く、とても薄暗く肌寒い世界です。

 ニンゲンらしきモノも棲んでいますが、いわゆる人間ではありません。


ニンゲン
 灰色の街には、猫たちに「ニンゲン」と呼ばれる者も棲んでいます。
 現世の人間と違って、彼ら「ニンゲン」は見えるけれど存在していない者達です。魂すら持ち合わせない自我を持たないユーレイみたいな存在です。
現世で死んだ人間の記憶だけがこの世界に投影されているような。。。
 ただ、彼ら「ニンゲン」がこの世界で生活し作り出す物はこの世界では実体となります。
しかし、彼ら自らの記憶が希薄になりやがてなにもかも忘れてしまうと灰色の街から消えてしまいます。それでも次々と新しい「ニンゲン」は現れて世界を変えては消えて行きます。
 灰色の街は、彼ら「ニンゲン」の記憶を借りて具現化した世界です。

 



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